マクロ撮影の秘密道具「マクロスライダー」使ってみた。Astrhori AH-MGA170

執筆者:うた

マクロスライダーや微動雲台と呼ばれるマクロ撮影に特化した雲台をご存知でしょうか?
今回はこれを使ってみた感想などを書いていきたいと思います。

このたびは2nd focus様よりAstrHori AH-MGA170の提供を受けております。

マクロスライダー(微動雲台)とは?

通常の雲台は三脚の上部に設置し、三脚とカメラを繋ぐパーツで、カメラをしっかりと保持したり、カメラの向きを変えたりします(当たり前でしたね汗)。一方でマクロスライダーはカメラを前後にスライドさせる追加されている雲台なのです。

Astrhori AH-MGA170の特徴

まずは位置調整ノブが2つあり、微調整と超微調整が可能。
粗調整と微調整という関係かと思いましたが、使ってみると確かに微調整と超微調整という感じです。
個人的にはマイクロメーターのような微動側のノブがたまらないです。

スペックシート的には移動距離は大きく動かせる方で調整可能距離は160mm 、ノブの1回転で2mmの移動。
160mm動かせれば、これで足りないという事はほとんど無さそうですね。
また超微調整のノブでは1回転で0.5mmの移動という事でこちらは等倍を超えた2倍とかそのくらいの倍率で活躍できる所かと思います。

マクロスライダーの下部が全面的にアルカスイス互換形状になっているので、色々な所で固定できるのが便利です。もちろんネジ穴もあるので、基本的な三脚には固定できるはずです。
カメラ側の固定もアルカスイス互換形状です。こちらはロングタイプでしっかり固定できるタイプです。
実は自立できる脚が付いているので、三脚無しでテーブルなどに置いて使えます。

AstrHori AH-MGA170使用感

まずカメラを乗せてみましたが、かなりしっかりしてますね。ふらふらする様な事は無さそうです。
三脚側もカメラとレンズに加えてマクロスライダーも乗せることになるので、それなりにしっかりした物でないとそっちでゆれてしまうかもですが。

カメラを乗せてもノブは滑らかに動きます。全く問題ありません。いい工作精度を実現していますね。

AstrHori AH-MGA170で撮ってみた

まずはオールドレンズを持ち出して薔薇の接写で試してみます。
使用ボディは Sigma fpということで、背面液晶でのピント合わせになります。
こちらが撮れた写真でございます。

Micro-Nikkor 55mm F3.5, Sigma fp

これは新感覚ですね。いつもならピントリングをぐりぐり回していた所ですが、今回はマクロスライダーのノブを回してピントを合わせ込んでいきます。この場合、ピントリングを回すより、だいぶ精密に調整できるのですごく楽です!
ピントリングだと微妙な調整で、行ったり来たりを繰り返してしまいますが、マクロスライダーの方が圧倒的に楽で早く自分の狙い通りの場所にピントを合わせることが出来てしまいます。
別のオールドレンズでも同じ構図で

Canon FD Macro 50mm F3.5, Sigma fp

お次はSigma SD QuattroにArt 70mm F2.8 Macroを付けて撮影です。こちらはAFレンズですが、マニュアルフォーカス(MF)で撮影です。
こちらのカメラでも背面液晶でのピント合わせになります。Sigma SD QuattroはEVFや背面液晶のスペックが一昔前かなという感じでマクロのピント合わせはかなり難しいのですが、マクロスライダーを使うと、落ち着いてピントを合わせられるというか、ピントリングではなく、スライダーのノブで合わせるということで微調整が本当に簡単です。

Art 70mm F2.8 Macro, Sigma SD Quattro
Art 70mm F2.8 Macro, Sigma SD Quattro

ここからはフィールドでの撮影です。この時は彼岸花の時期でしたので、彼岸花を撮りに行ってきました。
ハッセルブラッドのデジタルバックバージョンをマクロスライダーに乗せるとこんな感じです。
なかなか異様な見た目になっている笑。

今回のピント合わせは液晶では無く、ウエストレベルファインダーと呼ばれるタイプになります。こちらでもいつもはピントリングをぐりぐりやりながらピント迷子になりながら頑張る訳ですが、マクロスライダーの導入でサクッと決められるようになりました。

S-Planar 120mm F5.6, Hasselblad CFV II 50C
S-Planar 120mm F5.6, Hasselblad CFV II 50C

ちなみにウエストレベルファインダーの美しさは多くのカメラ好きを沼に落としてしまうくらいすごいです。
写真では伝わらないかもしれませんので、ぜひ一度覗いてみて欲しいものです。

別の日になりますが、Sigma SD Quattroで撮った彼岸花も素晴らしいものが撮れました。ほぼ限界まで寄ったカットを狙っていて、普段なら相当ピント合わせがしんどい事になるのですが、今回はかなり楽させてもらいました〜

Art 70mm F2.8 Macro, Sigma SD Quattro
Art 70mm F2.8 Macro, Sigma SD Quattro

このレンズとボディで花を撮りに行く事は結構あるのですが、以前より満足がいく写真が撮れたと思います。マクロスライダーに感謝です。

Art 70mm F2.8 Macro, Sigma SD Quattro

次はフィルムカメラの二眼レフにて使ってみました。
通常二眼レフはあまり接写はできないのですが、MamiyaのCシリーズはレンズの繰り出し量が多いので、寄った写真が撮れます。

いつもこの装備で接写にチャレンジしているのですが、やっぱりなかなか難しいなと思っていた所で、マクロスライダーさんに登場願いました。

見た目はますます異様ですね…

マクロスライダーと二眼レフの間にはパラメンダーという二眼レフの視差を調整する機材も挟まってます。

それでは薔薇の接写に挑戦です。
レンズを思いっきり伸ばして、マクロスライダーにてピント調整です。
はい!撮れたのはこちら!

Mamiya Sekor 105mm F3.5DS, Kodak Portra160
Mamiya Sekor 105mm F3.5DS, Kodak Gold200

これは今まで一番上手く撮れていると思います!
まさかここまで上手く撮れるとは感動です。

ボケもキレイで、フィルムの発色も美しい…
こんなに上手く構図を決められるとは…
マクロスライダーありがたい…

終わりに

マクロスライダー始めて導入したアイテムですが、マクロ撮影が楽しくなりました。
まだまだこれから色々な撮影に使っていきたいと思います。紅葉や桜だって撮りたいですから!

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Astrhori-AH-MGA170

Astrhori-25mm-f28-rail

以上、2nd Focus様のご提供に感謝です。

この沼に住む人
うた

カメラはデジタルからフィルムまでなんでもOK。
最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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