「ライカがすき。」「ライカのレンズでメインで使うレンズを一つ持ちたい。」「ただ、他人とよく被るのも嫌だ。」そんなことを考えながら、ショーケースを見ていて運命的に出会ったレンズ
Leica Elmar 65mm f3.5
自分はフイルムカメラを使うとき、このレンズがメイン使用になっています。65mmという中望遠なのか標準なのか判断が分かれるような焦点距離で、考え方によってはどちらとしても使える。そしてなによりマクロレンズ。バルナックライカやM型ライカはレンジファインダーという、少し離れた2点からの角度で距離を測ってピントを合わせるという機構であるため、寄って撮影することは原理的にできない。ん?ズミクロンの眼鏡?聞こえない(圧)
ということで、一眼レフなら寄れる……という発想だったのかはわかりませんが、ビゾフレックス用レンズです。
ミラーボックスは裏切らない。ビゾフレックス!!
ビゾフレックスとは
簡単に言うとレンジファインダーカメラにミラーボックスをつけて一眼レフとして使うというパワープレイアイテム。 これがあればライカで望遠もマクロもできる。そんなアイテム。
そして、そんなパワープレイなので「かなりフランジバックが長い」=「一眼レフでもライカのレンズが使える」という奇跡的なレンズともいえる。
メイン機一眼レフだから……とライカをあきらめてはいけない
作例です。
まずはライカなのでモノクローム。 フィルムらしさとは何だろうと考えたときにまず浮かぶのは色だが、モノクロでもらしい写り。なぜだろうとか考えるなどした。何よりライカとは思えないほど寄れている。
モノクロームに続いてはロモクローム。比較のために通常カラーも。
このレンズはライカっぽさとライカっぽきなさを兼ね備えているように思います。 そんなレンズにロモクロームパープルが非常に合う。作品どりではよく使う組み合わせ。
日中のスナップではライカにしてはいかにもなオールド感が強いかな?
ちょっと寄った草はこのレンズの本領発揮謎の立体感。
画角を決めにくいというライカの弱点を克服して、構図を仕留められる。ビゾフレックスなら!
寄れて一眼で写りはしっかりライカ。恐ろしい。
ライカは質感を表現できるみたいな話をよく聞くので撮ってみたエンジン。目で見るよりつややか。
少し絞った記憶のある写真。少し絞るといかにもなライカになる。
マクロレンズなら寄るしかない。ということで寄ってみました。いかにもな写真でロモクローム使用。ただでさえ変わった写真になるマクロをサイコフィールドのように不思議な感じにっできる。
そして、このレンズ、ライカにしては開放だとかなりぐるぐるします。ぐるぐるのわかる草の写真は意外に自分のフォルダになかった。
濡れている花はライカと相性がいいというのは自分の中でありますが、特によかった。
しまうまってカラーでもモノクロでも大差ないよなという
絞って街でスナップ。明るいところも暗いところもきれいにうつる。
すこし感光してしまっているがこれはこれでよい。ライカだから。
ただのベンチなのにすごくドラマチック。このレンズの恐ろしさ。
色も形もきれいに出ています。途中から語彙力が減ってきていた。
最後に、一度人がいないときに撮ってみたいと思っていたエスカレーター
この記事、書こう書こうと写真を撮って準備していましたが、気づけば冬になっていた。 写真が春から夏にかけてなのはそういう理由、、、
結論
寄ると癖がすごく、離れると使いやすい。これぞ遠近両用 65㎜という焦点距離も相まって、一本で旅行にも行けるような最高のレンズ。
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