ゆんです。今回はライカの中で最も安く買えるのではないかというレンズ、hektor13.5cmf4.5です。


このレンズ、状態にもよりますが1万円程度から変えてしまうライカのレンズです。それもMで、恐ろしい。なぜこんなにも安く売られているか?確実なことはわかりませんが、M用、L用ともに存在しますが、レンジファインダーには望遠すぎたのかもしれません。ピントがどうしても怪しくなってしまいます。そして、バルナックライカやコピーライカでは画角が分かりにくくどうしても大体になってしまいます。こういうこともあって使いにくかったんじゃないかと思います。
しかしミラーレスの時代、ピントも拡大で正確に合わせられ画角はそのまま確認できてしまいます。レンジファインダーで使うときの課題点が解消されてしまいます。F4.5と開放でも暗めでボケないはないかと思われるかもしれませんがなにせ135mm(突然のミリ表記)望遠です。かなりボケますし,ピントもつかみやすいです。そして描写もいかにもなオールドレンズ。オールドレンズやマニュアルフォーカスのデビューにも良いのではないかと思います。価格も落ち着いていて何よりライカです。ブランドです。
ただ、L時代からあるライカレンズやっぱフィルムで撮りたいです。(フルサイズデジカメを持っていないだけ)ただ,先に書いたように絶妙に使いづらい……

最終兵器ビゾフレックス
前回自分が書いた記事で少しだけ語らせてもらったアイテム,ビゾフレックスです。簡単に言うと,バルナックライカやM型4ライカをパワープレイで一眼レフ化するアイテムです。このHektor13.5cmは鏡筒部分を交換することでビゾフレックス用レンズとして利用できます。
これはHektor13.5cmをL型のビゾフレックスに使用するための鏡筒,16495 ZOOANです。

このレンズ、レンズの機能は先端部分にまとまっていて,レンズのない鏡筒がほとんどを占めます。ですので専用の短い鏡筒(ショートヘリコイド)に交換することで機能そのまま短いレンズにすることができます。

こうして、ビゾフレックス用に使用したらピントの精度が大きく改善しました。もう怖いものはありません。
さらに!!!
ビゾフレックスはかなりフランジバックが長いです。適切にアダプターを用意すれば一眼レフであっても使用出来ます。レンジファインダー用で一眼レフには使えないという印象の強いライカ,ビゾフレックス用なら使えます。当然デジタルフイルム問わずです。

アダプターを介して一眼レフにつけたものです。見た目は継ぎはぎ感がすごいですが、ライカのレンズが使えるなら問題ないです。はい。なにより絞り優先AEで気兼ねなくリバーサルフィルムを使える。っょぃ。
Hektor 135mm F4.5作例
作例です。まずはピントが遠いものから。


ボディの不調で右側が暗くなっていますが、いかにもフィルムカメラという写り。高感度なこともあり、Hektorの派手すぎないカラー感がよい。

Hektor13.5cmの一番の特徴と個人的に思っているのは派手すぎないが、さみしくもない絶妙なカラー感です。ほかのレンズにはないクセのようなもの。表現の手法としてはまるときはいい味を出してくれます。
今度は近くにピントを合わせたもの。

グレーっぽいものでもフィルムらしい写りを引き立ててくれます。

かわいかったねこ。

ボケ感もいい感じです。

手ぶれしてもこれはこれでアリとなったもの(高感度で手振れ)

レンズ自体はあまり寄れませんが,望遠なので,かなり大きく撮れます。色も相まって不思議な感覚に。


シャープすぎず程よい感じで,色といい解像といいオールドレンズのお手本のような描写。

この癖の強い描写,水と合わせると映えるのではないかと思っています。水属性みを感じるレンズ(伝われ)

色の控え目さは,ロモクロームですら健在だった。

ロモクロームと合わせると不思議なホラー感。
結論
ヘクトールはもっと評価されるべき神レンズ。そしてビゾフレックスのすごさを改めて実感した。ビゾフレックスはいいぞ。
ビゾフレックスに興味が湧いた方はこちらの記事もどうぞ
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