レンズが縦に2つ並んでいる二眼レフカメラというのはなかなかにアイコニックでかつ使っていて楽しいカメラかなっと思います。二眼レフカメラは通常はレンズは固定式なのですが、マミヤというメーカーはそれをレンズ交換式にしてしまいました…
広角から望遠までラインナップがあるのですが、今回はその広角の1本について書いていきます。
レンズ交換式二眼レフという事である意味有名なマミヤのCシリーズですが、広角は55mm(換算32mm)、望遠は250mm(換算135mm)と幅広い焦点距離をカバーしています。
二眼レフでここまで展開する必要があったのか分かりませんが、マミヤが変態と言われる理由の一つな気がします(褒め言葉です)。
今回はその中でも最も広角な55mmを取り上げていきます。

レンズ自体はコンパクトです。ボディに付けても悪くないバランスでしょう。
これで何枚もレンズが入っているのだから、これもすごい…(このレンズは7群9枚の構成です)

66判で使う55mmは35mm判換算でおおそよ32mmとなります。正方形フォーマットの66判を3:2の長方形フォーマットの35mm判に換算するのは形が違いすぎることもあり、少し難しいのかもしれないですが…
ただ、通常二眼レフに付いている80mmや75mmといった焦点距離のレンズより明らかに広いです。これなら風景もかなり撮れるなって感じです。

実写
広角で、F値も4.5となっているので、風景やスナップが多くなりがちです。まずはモノクロですが、この写りかなりいいのでは無いでしょうか。


逆光では絞りの五角形の形のゴーストがしっかりと出現しております(絞り枚数は5枚)。
続いてカラーですが、カラーでもいい発色です。さすがセコールレンズ!


忘れてはいけないのはウエストレベルファンダーから見える景色ですね。画面越しでは伝わらないのですが、是非ともこのファインダーを覗いて欲しいものです。

ここからはポジの作例!


ポジでもガンガン使えます。海の色も空の色もよく写っています。

これだけ写るのでかなり信頼できるレンズかなっと思います。
こちらが撮ってきたポジのリールになります。

ルーペで見るとここまで写ってます。水面の再現度が凄すぎませんか?まるでそこにあるようです。

マミヤCシリーズは重めの二眼レフですが、広角でスナップにはいい感じなんですよね。以下はスナップしてきた写真たちです。




こちらの写真、手前の赤い物は全て爆竹です。凄まじい音でした・・・
終わりに
二眼レフで広角が撮れるのは少し珍しくて、このマミヤのCシリーズでレンズ交換するのと他にはRolleiflexにDistagonが付いたワイドローライと呼ばれる広角モデルがありますね。ワイドローライはかなり高値で取り引きされてる印象ですから、それに比べるとこちらの方がお手軽な気がします。
ウエストレベルファインダーで見る広角の風景もとても良くて楽しいです。
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