クラシックカメラ愛好家はご存知のキエフというレンジファインダーコンタックスのソビエトコピーカメラがありますね。今回はそのカメラをソビエト(現ロシア)の職人がカスタムな仕上げを施した一品があると知り入手してみました。
レンジファインダーキエフは元々知ってはいたものの、ソビエトカメラゆえのやっかい物という情報が多くなかなか手を出せていなかったのですが、今回は職人のカスタムに加えて整備済みの物が手に入るということで、恐れることなく飛び込んでしまいました。
入手方法については最後に書いておりますが、ロシアの職人と個人なコネクションがある播磨屋氏(twitter: afcamera_mania)に相談すると仲介していただけるかもしれません。
カスタムキエフ外観

中古カメラ屋で出会えるキエフとは全く異なる外観。この表面は縮緬(ちりめん)加工といってとてもシックな印象でかっこいい・・・
全体は黒でまとまっているけれども、差し色にオレンジを入れるのは職人の遊び心かな。絶妙なバランスが良いですね。レンズも銘板がトリコロールカラーにカスタムされていてグッときました。


三脚座の内側も赤になっているけど、まず見えることはないのに・・・これは強いこだわりを感じます。
カスタムキエフ実写
今回のレンズはヘリオス103、あまり見ないレンズで、実はレンジファインダーキエフ用にしか生産されていないものだったりします。レンズ構成を調べてみるとダブルガウス型のレンズだったので、すっきりとした描写をするのではないかなと期待しちゃいますね。


さて、ソビエトからはるばる日本にやってきて、桜を見ることになったカスタムキエフ君ですが、なかなかの描写です。発色は少し淡い感じがしますね。なかなかいいと思います。

絞った時の遠景はシャープで素直な写り。


カラーもいいですが、モノクロもいいですよ〜



キエフ自体は初めてだったのですが、フィルムの装填からシャッターの設定まで解説した冊子が付いていたので、操作方法に迷うことはなかったです(親切)。

上の冊子はキエフを使おうとする方にとてもオススメな一冊となっております。使い方から交換レンズの作例まで載っている貴重な情報です。PDF版がこちらから購入可能になっておりますので、ご紹介しておきます。(また制作者様はこちらです Twitter: xkim99 )
唯一苦戦したのは、右手の指が距離計窓に触ってしまい、二重像が見えなくなるとこがしばしばあったことですね。これは完全に慣れないといけない…
カスタムキエフ入手方法
今回紹介したようなカスタム品はロシアの職人からきまぐれに送られてくるそうで、いつ、何がどれくらい紹介できるかは播磨屋氏にもわからないそうです。まずは、Twitterから播磨屋氏(twitter: afcamera_mania)に連絡を取りましょう。そうすると頒布が可能になったとき(不定期)に、案内を送ってもらえるので、そこから相談がはじまる形になります。
カスタム品なので状態もまちまちで迷ってしまうかもしれないですが、そこは早い者勝ちなので注意されたし。
少し入手難度は高いかもしれませんが、ぜひともこのカスタムキエフを入手してみてください。
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