ノクチルクスと言えばライカの大口径レンズですが、今回のノクチルクスは50mm F1.0という超が付くほどの大口径と言えるでしょう。ノクチルクスには色々と世代があって、今回はE58と呼ばれるタイプとE60と呼ばれるタイプの撮り比べを行いました。
ノクチルクスはライカの50mmの標準レンズの中でも最も特別視されているレンズと言えるでしょう。このレンズは標準レンズの一つのゴールと呼ばれるほどで、あこがれるコレクターは非常に多いです。
このたびは、ちょうど2種類のノクチルクスを撮り比べる機会を作ることができましたので、記録としてここに残して置こうと思います。
ノクチルクスにはいくつかの種類があり、E58とE60は焦点距離と絞りは両方とも50mm F1.0で違いはありませんが、フィルター径の違いがあります。E58と呼ばれる方のフィルター径は58mmで、E60はフィルター径60mmとなっています。
フィルター径は異なるものの、レンズ構成は同じと言われていますので、描写についても同じ?それともフィルター径の変更に伴い微修正された?変更があったとしたらどんな違いが??そのあたりが気になってしまうのが、悪い癖です。
上の写真ですが、向かって左がE60、向かって右がE58です。
ちなみに、ノクチルクスの他のバージョンは第一世代にあたる50mm f1.2のもの、これは非球面レンズを搭載しており、非常に数が少なくノクチルクスの中でも最も高価です。さらにはE58, E60の後継にあたる50mm F0.95のものもあり、こちらF1よりさらに大口径になっています。
Noctilux比較
ここからは実写での比較になります。被写体は紫陽花です。まずは中距離での比較。両方ともF1です。
よく見てもほとんど変わらないですね。三脚で固定していますが、紫陽花の位置がズレているのは風で紫陽花がゆれてしまったためです。
次は最短でのボケを
ここでもほとんど違いはない…
次はハイキーにして玉ボケを見やすいように、
両方とも口径食が目立っていて、外側はレモン型になっていますが、大口径ですし、こんなものでしょうか。あとは玉ボケのエッジは全然目立たないような柔らかいボケ。
次はF4、F4に絞ると非常にシャープです。ただ違いはないですね。
次はF8に絞った遠景を、全体はこちらですが、
中央のビルをトリミングしたもので比較したいと思います。
はい、こちらも非常にシャープな描写になっています。両方に違いはない…
結論
日中の比較は以上です。正直言ってメモを残しておかないと、どっちがどっちか分からないレベルだったと思います。ノクチルクスを買おうと思っている方でE58とE60どちらにしようかと迷ってる場合は、あまり悩まずに出会った方を選らんでしまえばいいと思いました。ただしフィルター付けるならE58の方が一般的なフィルターが使えるので、良いかもですね。
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