2024年の今、非常に話題になっているPentaxから登場したフィルムカメラ「PENTAX17」のレビューです。小さいからとバカにしてはいけません、写りは素晴らしいものがあります。
Pentaxフィルムカメラプロジェクト
2022年の年末、Pentaxがフィルムカメラを作るプロジェクトを開始するというニュースが流れました。当時はそれ以外の詳しい情報は無くて、どんなものができるかは全く分からないという感じでしたが、ついに2024年の夏にPentaxのフィルムカメラが発売となったのです!
確定的な情報が出る前は色々な噂があったように思いますが、最終的な形としてはフォーマットはハーフ判、フォーカスはマニュアルのゾーンフォーカス、巻き上げは手巻きといった形に落ち着いています。
PENTAX17作例と使い勝手
ここからはPentax17で撮った写真を載せつつ、使い勝手など書いていきたいと思います。
とりあえず、色々言う前にこの写真ですよ!
もうすごいです!
ハーフカメラ自体はOlympusのPenシリーズやリコーのオートハーフなど使ったことはあるのですが、全然違うじゃんってなりました。とにかく良く写る!
フルサイズのフィルムと変わらないレベルで写ってると言ってもいいと思います。
よくあるハーフカメラのスタイルで普通にカメラを構えると縦構図になります。なので縦構図の作例が多いです。またこれもハーフカメラならではですが、フルサイズの1コマを分割して2枚撮る仕様上、出力する時は2枚を合体させて1枚にすることがあります。ハーフカメラの写真としてよく見るスタイルですね。今回は、2枚を1枚にしたり、1枚ずつ分割したりとこだわりなく載せています。
やはりレンズがいいのでしょうかね〜
当初は3枚玉か〜、テッサーでもないのか〜、写り大丈夫かな〜なんて思ってましたが、そんな心配は全く不要でした…
ほんとうに良く写ること…
レンズのコーティング技術はペンタックス最新のHDコーティングですから、それの影響は大きそうですね。本当に発色が良い…
ピント合わせはゾーンフォーカスといって、撮りたい物への距離を自分の感覚で捉えて、それをカメラ側に設定する形です。
無限遠、3m、1.7m、1.2m、0.5m、0.25m
となってます。
使う前はちゃんとピント合わないのではと不安でしたが、使ってみると、ハーフ判でF3.5とそこまでF値が小さくないためかピントは十分に合う印象です。日中に撮る事が多いので、絞り込んでいるというのもあるでしょう。
もちろん一眼レフ式のファインダーがいいのでしょうけど、そんなに大きく見えないでしょうし、これで良いのかなっと思ってます〜
フィルター用のネジも切ってあるので、各種フィルターを付けることができます。モノクロ用の赤やオレンジのフィルターや明るすぎる時用のNDフィルターを使ったりしてます。フィルター径は40.5mmです。
終わりに
そろそろまとめに入ります。とにかく良く写って信頼できるカメラだと思いました。正直、ハーフカメラでここまで写るのは驚きです。
Pentaxとしては、これを今までフィルムカメラを使っていなかった人にも使って欲しいとの事ですが、確かにこれはピッタリな気がします。ハーフでたくさん撮れて、カメラ任せのオートがあって、小さくて持ち運びも苦にならない。強いて言うなら、値段が少し気になるので、もう少し供給が行き渡って中古とかも出始めると良いのかもしれないですね。
追加情報
PENTAX17の発売で盛り上がりを見せているハーフカメラですが、このたびハーフカメラを使ったグループ展に参加することとなりました。その名も「ハーフサイズカメラ写真展」です。
日程:2024/8/30 – 9/11 (10:00-20:00)
会場:フォトカノン戸越銀座店
(最寄駅:東京メトロ浅草線戸越駅、東急池上線戸越銀座駅)
今回は参加される方も多く、様々な作品が見られると思います。入場無料になりますので、ハーフカメラにご興味がある方など、ぜひお越し頂ければ幸いです。
今回はDM(フライヤー)を会場にお持ちいただくと色々と特典をご用意しております。中古カメラ店などに置いてありますので、見つけた際にはぜひ1枚お手に取ってみてくださいませ。詳細情報は↑の主催のあめちゃん氏のサイトに掲載されております。
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