今回はペトリマウントの55mm F1.8で色々撮ってきましたので、レビューしていきたいと思います。ペトリのレンズってあんまり話題に上がらない・・・
ペトリは栗林写真工業という会社が製造していた一眼レフ機であるのですが、今ではあんまりメジャーでは無い感がありますよね。もちろん他にもコンパクトフィルム機もあります。ペトリカラーとか、ペトリハーフとか。
さて、この一眼レフのペトリマウント機ですが、交換レンズのラインナップもしっかりしたものだったようです・・・が、現在の中古市場ではあまり見かけないような気がします。
ただ、50mm付近のレンズは50mmだったり、55mmだったり、F2だったり、F1.8だったり、わりと見つけられます。
ペトリのボディに関してはどうでしょうか?ボディに関してもあまり見ないような気がしますね。そもそも数が少ないのか、どんどん壊れていったのか??理由までは分からないですが・・・。ボロボロでもなぜかシャッターが切れるニコマートみたいに市場にあふれているみたいな感じにはいかないようです。
という事で、今回はマウントアダプターを使ってデジタル機で使うこととしました。フィルムで撮って見たかったのですけどね。
実はアダプターの調達もやっかいだったりします。調べてみると分かりますが、いつものK&F Conceptとか中華メーカーにはラインナップが無いのです。ebayにはあるのですが、もろもろ含めると1万弱くらいしてしまうので、そんなに高級なものはいらないな〜とかそこまでして使いたい訳ではないのだよな〜的な感じでなかなか手が出ない…
そうなると、自作アダプターが流れてくるのを待つか本当に自作するかということになります。
今回、私は自作アダプターがヤフオクにて出品されていましたので、それを手に入れました。3Dプリンター製で、ペトリマウントからL39スクリューマウントに変換するものになります。
アダプターの調達が容易でないこともオールドレンズ界隈でペトリがあまり流行っていない理由のひとつだとは思います。
Petri 55mm F1.8 C.C Auto外観
コンパクトだけど、金属がずっしりくる感じです。いわゆる標準域のオールドレンズだと普通かなって感じです。
アダプターを付けてこんな感じ、やっぱり金属製アダプターに比べると不安はあるけど、まぁくっついてればいいか〜という心持ちでいきます笑
Petri 55mm F1.8 C.C Auto実写
まずは絞った時の解像がすごいです。これにはびっくりでした。
Sigma fpのセンサーでも十分に解像してます。ここまで解像させてくるレンズもなかなか見たこと無いレベル。ペトリの設計思想はどうなっているのだろう…
あとは空の色が鮮やかに出ているのも、特徴ですね。ポジフィルムを撮るとすごいものが撮れるのではないだろうか…
生きてるボディが欲しい…
次はボケを見てみます。
玉ボケは素直な感じですね。輪郭は柔らかくとろけています。
後ろボケはずいぶん不思議な感じです。変な言い方かもしれないですが、強力にボケているって感じがします。
このなんとも形容しがたい不思議なボケ方がペトリの特徴かもですね。
夜景(イルミネーション)を撮ってみました。
なかなかコントラストが高くていいですね。もっとコントラストが低くなってしまうかと思っていました。
端っこの光源はコマ収差がはっきり出て、形が変わってしまっていますが、それでもこの時代のオールドレンズにしては控えめかなっと。
光源のにじみも少なめに思います。
終わりに
有名なタクマーやツァイスに比べると使っている人がだいぶ少ないペトリマウントのレンズですが、性能はそれらに負けて無いと思います。特に解像と発色は素晴らしいです。
マウントアダプターの調達は少し難しいですが、ジャンクボディからアダプターを作る方法があるようなので、今度、それにもチャレンジしてみようかなっと思います。3Dプリンターはやはり固定するという点では少し弱いので。
参考情報ですが、ペトリの情報はpetri @ wiki というサイトにたくさんの情報がありますので、さらに勉強したい人はこちらも参照してみて下さい。
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