Sigma DP2 Merrill このコンデジは一足違うFoveonセンサー

執筆者:うた

 知る人ぞ知るコンデジSigma DP2 Merill について書いていこうと思います。
SigmaのDPシリーズの最大の特徴は搭載しているセンサーがFoveonセンサーという所にあります。
さてどのような写りなのでしょうか。

 とある界隈ではカルト的人気を有するFoveonセンサー機ですが、今回のDP2 Merrillは単焦点レンズ搭載のコンパクトデジタルカメラに分類されます。

 その焦点距離は30mmでセンサーサイズはAPSCでありフルサイズ換算で45mm程度の画角です。標準域の画角なので、使い勝手は良いです。人によっては少し狭いと感じるかもしれません。
ただシグマはDP2以外にもDPシリーズとしてDP1 (換算28m)、DP3(換算75mm)もライナップしており広角から中望遠まで揃っています。

 これはMerrill世代の次のQuattro世代も同じです(Foveonセンサーには世代が色々あるのです)。

 ちなみにF値は2.8とそこそこ明るく、少しくらいなら暗い所でも撮れます。個人的には十分なスペック。

 ここでFoveonセンサーの仕組みやCMOS、CCDとの違いなどについて詳しく述べることはしませんので、ぜひ検索して調べてみて下さい。

Sigma DP2 Merrill作例

 さっそく作例にいってみましょう。Foveonセンサーの写りを見ないとですね。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

 すごくいい写りです…
 3原色を別々に記録するFoveonセンサーだからなのか、色が美しいですね。空の青さはもちろん夕焼けに紅葉・・・
 CCDセンサーほど派手にならい程度の絶妙な所におさめていると思います。ずいぶん昔のコンデジとは思えません。現代でも十分通用します。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

 構造物はFoveonセンサーの得意被写体として知られておりますが、これもいいですね。
また水面の表現も素晴らしい…

Sigma DP2 Merrill

この木の幹の描写なんてすごいですね。本来は桜の方に注目すべきなのだと思いますが、幹の描写の方が凄すぎて、桜の方があまり目に入ってこないです笑。これはFoveonセンサーの実力を引き出せた1枚なのかもしれません。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

 マクロも結構いけちゃいます。コンデジですが、十分に寄れますし、ピント面の解像度もバッチリです。遠景からマクロまで活躍できるすごいやつです。

Sigma DP2 Merrill

 この写真は何気なく撮ったのですが、後ろボケすごくキレイで驚きました。あまり大きくボケているという訳ではないのですが、地味にざわつきそうな背景を自然な感じのボケだな〜っと。

 ちなみに、操作性はまったり系でサクサク撮れるとは言い切れない感じもあります。
昔のコンデジならしょうがないと言えるかもしれないですし、昔のコンデジでももっと頑張ってだろとも言えます。
 背面液晶もまぁ一昔前って感じなので、軽く構図確認ができる程度しか役に立たないです。
 とは言え、このあたりはこのカメラが出してくる写真にハマった人には全然関係無い事と言えるかもしれないですね笑

モノクロで撮るDP2Merrill

 Foveonセンサーはモノクロで撮っても楽しいと言われております。ここからはモノクロの作例を載せていきたいと思います。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

 モノクロで撮っても素晴らしいです。コントラストもしっかりで個人的には好きなタイプのモノクロだと思います。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

 こちらのモノクロはSigmaのRawファイルをSPPというシグマ公式のソフトウェアを使ってモノクロにしています。

ワークフロー

 ワークフローの話が出てきたので、少し紹介しておきます。foveonセンサー機のrawファイルはSigmaが提供している現像ソフト(Sigma Photo Pro 以下SPP)でしか開けません。LightroomやPhotoshopといったAdobe系のソフトで開けないのが不便なのです…
 またSPPがお世辞にも使いやすいソフトと言えないのもツライ所です(それでも最近のアップデートでだいぶサクサク動作になりました)。
結構この撮った後の画像の扱い方で面倒になる人は多いきがします。

参考までに現像の私のワークフロー的にはこんな感じです。
・Raw+Jpgで保存
・ピックアップしたRawをSPP経由でTiffに書き出し
・Tiffをlightroomで読み込み
・トリミングなど少し編集
・Jpg書き出し

以上です。
モノクロに変換するときはSPPでモノクロにして、それからTiff書き出ししてます。
これが最良なのかは分からないですが、今の所はこんな感じです。
SNSで軽く上げるくらいなら、同時記録したjpgを上げる方が早くていいですね。

Sigma DP2 Merrill
Sigma DP2 Merrill

終わりに

今回はSigmaのコンデジDP2 Merriilのレビューでした。Merrill世代の他にも、Merrillの前のいわゆる無印と言われている世代やMerrillの後のQuattroと呼ばれる世代もあります。それぞれ微妙に異なるテイストと噂されておりますので、そのあたりも気になりますね。Merrill世代を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

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うた

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最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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