中判カメラ用大口径レンズ「セコールC 80mm F1.9」 を中判デジタル機X1D iiで撮ってみた

執筆者:うた

 今回は中判カメラMamiya 645で使う大口径レンズ Sekor C 80mm F1.9をデジタル中判のHasselblad X1D II 50cで使ってみたいと思います。

 こちらのSekor C 80mm F1.9は645判で最も明るいと言われているレンズになります。ブローニーフィルムを使うカメラで明るいレンズと言えば、645判ではcontax645 のPlanar 80mm F2.0や66判だとハッセルブラッドのフォーカルプレーンシャッター搭載機用のPlanar 110mm F2.0、67判ではペンタックス67用の105mm F2.4がありますね。やはり、今回のセコールC 80mm F1.9のようにF2を下回るレンズは珍しいです。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9

 さて、今回使用したボディはhasselblad のX1D-II 50cということで、センサーサイズはフルサイズより大きい、44×33mmのセンサーを搭載した中判デジタルカメラになります。同じセンサーサイズで言えば、富士フイルムのGFXシリーズが同じセンサーサイズになります。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c

Mamiya Sekor C 80mm F1.9

 まずは、大口径を生かしてボケの作例です。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c
Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c

 かなり大きくボケていることが分かります。ピント面はかなり薄いです。マニュアルフォーカスなので、撮影が難しい…

 ボケは背景によって、二線ボケ傾向が出てくるので、背景に気をつけてあげた方がいいですね。ざわざわしたボケになっちゃうかも。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c
Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c

 ちなみに遠景はかなりシャープです。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c
Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c

 X1D IIが5000千万画素もあるので、これで等倍で確認するとパープルフリンジが出てることに気付きますが、そこまで気にならないかも。

 やっぱり、なるべく近づいて、絞りを開放にすることでボケを大きくするのがいいですね。

Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c
Mamiya Sekor C 80mm F1.9, Hasselblad X1D II 50c

終わりに

 今回はデジタル中判でセコール C 80mm F1.9を使ってみましたが、デジタル中判でも明るいレンズは少ないので、いい選択肢になるのかなっと思いました。ハッセルで言えば、似たスペックの80mmF1.9や富士で言えば110mm F2がありますが、お手頃なレンズではないですからね…

 それに比べれば、セコールの80mmF1.9は比較的お財布にやさしいです。デジタルで使うのもいいですが、次はちゃんとマミヤ645で使ってみたいな。

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うた

カメラはデジタルからフィルムまでなんでもOK。
最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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