今回は少し変わったレンズで撮影をしてみました。引き伸ばし用のレンズ「E-lucky 75mm F3.5」です。
引き伸ばしレンズとはネガから印画紙へプリントする際に使用されるレンズであって、撮影をするためのレンズではありません。撮影用のレンズでは無いのですが、適切な組み合わせでアダプターを使ってあげるとカメラにつける事が可能となり撮影に使えるのです。
基本的に引き伸ばしレンズはL39スクリューマウントになっていることが多く、L39をM42に変換するリングをつけて、M42-M42のヘリコイドアダプターを使うと上手く使えるようになります。また、L39-M42のヘリコイドアダプターもあったりするので、それを使う方が早いかもしれません。
今回、使用したボディは中判デジタル機のX1D IIになります。フルサイズより大きいセンサーサイズで、レンズ側がカバーしない可能性もありますが、E-luckyの75mmは中判用の引き伸ばしレンズという事で、イメージサークルは十分でした。
E-Lucky Anastigmat 75mm F3.5 作例
さて、さっそく撮ってきました。ピント面は非常にシャープで、正直びっくり。5000万画像で等倍で見ても十分シャープです。玉ボケもいい。
また、ぐるぐるボケもすごいです。ぐるボケで有名なロシアンレンズのヘリオス44より、ぐるぐるしてる気がします。
ただし、逆光や光が横から入ってきてしまう状況ではフレアがすごいです。こうゆう状況を想定した設計にはなってないので、しょうがないですね。この辺を楽しみつつ使うのが良いのかなっと。
ポートレートに使っても、かなり印象的なショットが撮れます。なるべく近づいてもらって、背景との距離をとることで、たくさんグルグルさせるといいですね。
終わりに
今回はちょっと特殊なレンズの引き伸ばしレンズを使ってみました。カメラに取り付けるのが少し工夫が必要ですが、かなり面白い写真が撮れますね。決してオールマイティに使えるレンズでは無いですが、それを味として楽しめる人にはぜひ使ってみて欲しいです。
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