Tokina 100-300mm F4の分解

執筆者:すばーる

 トキナーのズームレンズを分解します。このレンズは銘玉と言われており、AF時代になっても引き継がれたレンズです。それでも最近は安く出回っておりますので、ぜひ試して欲しいレンズと言えます。ただこちらのレンズは一部のレンズがカシメてあるので、若干、分解の難易度が上がっていますが、いいレンズですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 まずはここのイモネジを外します。

 すると頭が回りますので、そのまま外してしまいます。

さらに前玉を外すには、ここのイモネジを外した後、銘板を回すと前玉が外れます。

この前玉の裏側をカニ目で回すと、前玉2枚目がバラけますので、前玉はクリーニングできるようになりました。

次に中玉です。
先端が突き出るようにセットしてカニ目で回して外します。

コレを裏返しにすると、カシメてあるので広げて外します。

第二群は、3枚。
後ろの2枚は、バルサムで接着されてますので、オーブントースターで、200℃、3分で加熱します。
レンズに気泡が出てきたら取り出して、スライドさせると外れます。
ここがバルサム切れおこしてる事が多いので参考までに

続いては、後玉から中玉後ろ側を外していきます

まず、三脚座のネジを外します。
三脚座を回すと3か所、ネジが見えるので外します。

三脚座を前方に押しますと、ネジが沢山見えます。
赤丸のネジを5本ありますので外します。
青のネジは外してはダメです。

このネジを外すと、この様に鏡胴とマウント側が外れます。

鏡胴から分割出来たので、今度は、絞りユニット群を外します(中玉、後玉付いてきます)

ネジの部分や鏡胴にケガキ線を入れてネジを外します。
ネジは、3か所。

絞りユニット前の中玉を外します。
コレは手で回るので回して外してください。
外れると先端の中に2枚のレンズがあります。

続いて後玉ユニットを外します。
こちらも手で回ります。

で、後玉は、この様にカニ目で外します。

後は、鏡胴内にあるレンズを外します。
こちらもカニ目で。
外すとこの様にスペーサーが何枚か付いてくるので、曲げたり無くさないように。

コレもカシメてありますので、外してください

こっちはバルサムでの貼り合わせでは無いので、簡単に2枚にバラせます

ここもくもってる事が多いので注意です。

コレで全ての玉にアクセス出来るようになりました。
後は各々磨いてあげてください。

組立てはこの順序を反対にしてあげます。

今回使った工具
・マイナスドライバー(イモネジ用)
・プラスドライバー
・カニ目レンチ
・レンズオープナー
(・オーブントースター)

使用薬剤
・無水エタノール
・e51さん特製レンズクリーナー
・似非フジレンズクリーナーリキッド(自作)w
・アセトン

最後にシルボン紙(Nikon販売)40〜50枚

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