蛇腹カメラのZuiko 7.5cm F2.8を中判デジタルで使ってみた

執筆者:うた

 今回はレンズ遊び回です。6×6判のOlympus sixのZuiko F.C. 7.5cm F2.8を外して44×33センサーの中判デジタルで使ってみました。

レンズ取り付け

 オリンパスシックスと言えば、その名の通り6×6判の蛇腹カメラで、色々と種類があるのですが、中にはF2.8という大口径レンズを搭載してるモデルがあります。

 6×6判のF2.8は35mm判に換算すると、ざっくりF1.5程度とされます。かなりの大口径ですね。そして、ジャンクで買ったこのオリンパスシックスですが、目測式のピント合わせです……誰かこれを開放で使えた人がいたのだろうか。

 今回はこのレンズを44×33センサーを搭載した中判デジタル機で使おうという話です。44×33センサー機は富士フイルムのGFXシリーズやハッセルブラッドのX1Dシリーズがありますが、ここではハッセルのx1dを使っています。

 買ってきたカメラはジャンクで蛇腹が破れてたり色々と壊れてたので、レンズだけ外してしまいました。フィルム室側から締め付けネジをカニ目レンチで緩めると簡単に外せます。そして、これをどうやってデジカメに付けたかというと下の様な複数のアダプターを使って実現しています。

 ここでポイントとなるのは、M30のメスとM42のオスを有しているアダプターですね。M30側は取り出したレンズのシャッターの締め付けネジなのでネジピッチ0.5なのですが、ちゃんとピッチは0.5で適合して、M42側はネジピッチ1.0というマニアックな物です。ebayで中国の業者より購入しました。

 m42のヘリコイドを使っていたり、eosを使っていたりするので、そのあたりでケラれたりするかと心配しましたが、あまり気にならない結果になりました。

Olympus six zuiko F.C. 7.5cm F2.8 実写

 では、実写です。絞っても若干柔らかい描写です。ただ色はなかなか良いかなと思います。

 逆光だと面白いくらい光がにじみます。絞ってもそんなに改善しないですね。フィルム時代はこれで大丈夫だったのかと少し不安になります。

 柔らかい描写だったので、ヘリコイドアダプターも追加して、接写で撮ってみました。すると、ボケがキレイでかなりいい感じの写りです。

 芯が残らないボケが得られるのはいいですね。花を撮ったりポートレートにいいかもしれないです。解像に関してはF2.8は少し無理をした設計なのかもしれないですね。もしかすると、レンズのコンディションの問題かもしれないです。カビ、クモリは無さそうですが。

終わりに

 蛇腹カメラは基本シャッターは閉まりっぱなしなので、デジカメで使う場合はバルブで開け続けてあげる必要があります。この日はシャッターレバーをテープで固定していましたが、テープが外れてシャッターが閉まってしまう事が何度かありました。次はそのあたりをなんとかしたいなっと…

この沼に住む人
うた

カメラはデジタルからフィルムまでなんでもOK。
最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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