オールド広角レンズの定番「Jupiter-12」

執筆者:うた

バルナックライカをはじめとしたレンジファインダー機でとりあえず、広角レンズが欲しいのであれば、このロシアンレンズのjupiter-12が最適でしょう。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12

  Jupiter-12は35mm F2.8と広角レンズとしては十分なスペックで、中古市場に豊富にあるため、価格も良心的です。そして、こちらはカールツァイスのビオゴンのコピーとなっておりまして、写りも申し分ないかと思います。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12

 L39スクリューマウントですので、一眼レフ機には使えませんが、マウントアダプターでミラーレス機には使うことも可能です。ただし、後玉が飛び出しているので内部で干渉しないか確認した方が良いでしょう。

Jupiter-12後玉

Jupiter-12実写

 まずはカラーネガの作例を、基本的にはよく写るレンズだと思います。とても素直な描写で、むしろオールドレンズっぽさは無いくらいです。これだけ写っていれば文句は無いでしょう。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100

 バルナックライカのファインダーだと50mmしか無いので、撮ってる時はどの辺まで画角に入っているのか分かってない訳ですが・・・(35mmの外付けファインダーを買えばいいのですけどね)

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100

 逆光だとまさに五角形の絞りの形のゴーストが出現してきます。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Kodak Pro image 100

 次はモノクロで

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100

 このレンズは建物を撮るのに良いかもしれません。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100
バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100

 モノクロで撮る逆光もなかなか面白い。

バルナックライカIIIc + Jupiter-12, Fuji Acros100

 モノクロだとシャドウ部分も真っ暗になりすぎずに、しっかりと情報が残っているのがいいですね。

終わりに

カラーでもモノクロでも楽しめるレンズで、オールドレンズで広角が欲しいなという場合に良いかと思います。ただ、絞りが前玉付近のリングを動かして制御するタイプなので、それが意外と大変かもしれないです(前玉が深いところにあるタイプなので)。

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うた

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最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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執筆者:うた
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