このたび、カメヌマメンバーと共にフィルムの現像とネガからの手焼きを体験してきました。今回はそれについて書いてみたいと思います。
普段はお店で現像をお願いしているのですが、いつかは自分で現像してみたいなっと、ずっと思っていました。そこで、ワークショップに行って現像を体験してみようと今回の企画になります。
特にモノクロフィルムはお店に頼んでも現像に時間もかかる…その一方で自分でやるのはそこまで大変じゃないと言われているので興味がありました。
モノクロフィルム現像
感想から書いてしまうと、かなり簡単でした。ネットとか見てると複雑そうに見えてしまうのですが、実際に説明を受けながら、やってみると難しいことは無かったです。
一番慣れが必要そうな所は最初のネガをリールに巻く所でしょうか。ダークバッグの中でやらないといけないので、手探り状態になりますから。ただ今回はみんな上手くいっていたので、初めてでも問題無くできるくらいの難易度なのでしょう。
リールに巻いて、現像タンクに入れた後の手順としては、いよいよ現像液の投入です。ここからは明るい所での作業です。
現像液を入れてからも、定期的に少し混ぜて放置の繰り返しでとても簡単。タンクの中心に軸を取り付けて指でつまんで回すだけ。フィルムによって現像時間が異なるようで、その時間だけ現像したら、次は現像液を出して、停止液を投入。
停止液とさらにその次の定着液も基本は入れて混ぜてという作業でした。
そして、最後に水洗して乾燥するとフィルム現像の完成、
長巻の状態で吊るされているのを見るのは新鮮です。いつもは切られた状態のを見ているので。
(ここでは細かい現像手順は省略しました。また別の機会に自家現像について記事化したいと思っています。)
ネガの手焼き
1本の状態からネガを自分で6コマずつに切るという地味に緊張する作業を超えて、いつも見ているスリーブに収納されたネガになりました。
手焼き作業からは暗室作業の開始です。赤いライトの中で作業します。
紙に焼きたいネガを選んで、引き伸ばし機にセットです。 引き伸ばし機はカメラと似ていて、ピント調整したり、引き伸ばしレンズの絞りを調整したりします。
最初に露光量のテストです。印画紙を小さく切ったテスト用の紙を使って、露光時間を順に増やしつつ自分のイメージに近い露光時間を探していきます。
何秒露光するか決めたら、印画紙をセットです。印画紙はフィルムと同じで光を当ててはいけないので、注意です。イーゼルにセットして露光ボタンを押す。そして、露光が終われば、次は現像液に沈めます。フィルムの現像と同じで、現像液、停止液、定着液と順に沈めていきます。
最後に水洗して完了。現像液に沈めた時に像が出てくるのですが、それが面白い… という訳で、手焼き完了。
モノクロのプリントはなかなか雰囲気があってカッコいいです。ここで参加メンバーの手焼き結果を。
階調が豊かというかなめらかな感じがします。そして、解像感もしっかりで、迫力がある…35mmからここまで引き伸ばしても全く問題無いってやっぱりフィルムってすごいなっと
おわりに
とても満足度の高い体験でした。手焼きにハマる人の気持ちが分かりました。これは写真に関する新たな沼に入ってしまった感覚です。
今回はアマラボさんのワークショップに参加してきました。ワークショップは色々とありますので、興味がある方はぜひどうぞ。
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