今回はタクマーの200mm F4を使ってみました。オールドレンズでは知名度の高いタクマーシリーズですが、悲しきかなこの200mm F4はほとんど話題のなることの無いレンズですね。しかし、写りはどのうなものでしょうか?
Super Multi Coated Takumar 200mm F4
タクマーと言えばオールドレンズをよく知らない人でも聞いたことある言葉かなっと思いますが、実はその種類は膨大だったりします。55mm F1.8や50mm F1.4あたりは確固たる地位を築いていますが、実はその影に埋もれて見向きもされないレンズもあるのです。
このTakumarシリーズの200mm F4(ニーヨン)は、そのスペックの微妙さもあり、全く見向きもされていないレンズの一つだと思います。タクマーに限らずニーヨンは中古カメラ店ではだいたいの場合、ジャンク箱やジャンク棚で見つけられるのではないでしょうか。
人気のある50mm F1.8や50mm F1.4に比べて、可哀想な境遇にある200mm F4ですが、さて写りはどうなのでしょうか?そんなに悪いのでしょうか?今回はそのあたりを見てみました。
作例
タクマーにも色々とありますが、このニーヨンはSuper Multi Coated銘のモデルになります。
さすがのボケです!パッとしないスペックかと思いましたが、たっぷりボケているしボケがとてもやわらかい。ここまでやわらかいボケはなかなか無いですよ。
そして、発色が素晴らしい。コーティングがしっかりしているからでしょうか。タクマーのニーヨンがこんなにいい色出してくれるなんて初めて知りました。
最短撮影距離が2.5mなので、全然寄れないです・・・そこは少し残念。
200mmの単焦点でズームと違って他に潰しが効かないので、自由になんでも撮れるというわけにはいきませんが、ハマった時に得られる絵はすごいです。
最後に200mmの圧縮効果をどうぞ
望遠持つと意味もなく、こうゆうのが撮りたくなってしまう・・・、そして、ピント面が薄いですね。無限遠に合わせたのですが、手前側はボケつつあります。
終わりに
どう考えてもジャンク箱の住人と化しているレンズとは思えない描写を見せてくれるレンズでした。発色が良くて、ボケがやわらかいときたら、もう人気オールドレンズだとしても全く問題ないですよこれは。まぁちょっと200mmという固定の画角が撮るのに覚悟が必要なのですが笑。この描写がほとんど捨て値のような価格で手に入るので、コストパフォーマンス的にはかなり強いです。いや〜すごい実力を秘めたレンズでした。
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