現行品のISO100カラーネガフィルム比較(Silverfast使用編、Epsonとの違いは??)

執筆者:うた

継続企画のカラーネガ比較ですが、今はISO100のカラーネガの比較を検証しています。前回はスキャンソフトにエプソン純正のソフトを使いましたが、今回はSilverfastというサードパーティ製のスキャンソフトを使ってみました。だいぶ色作りの傾向が異なる2つのソフトですから、これでどような違いが出るのでしょうか。

前回のEpson Scan2を使ったものはこちら

エプソンのスキャナーは知っているけど、Silverfastは知らないという方に向けて簡単に紹介しますが、Silverfastとはスキャナーを動かすソフトウェア(有料)で、これがあるとエプソンの純正ソフト無しにスキャナーを動かすことができます。

例えば私の場合はEPSON GT-X970をSilverfastでコントロールしています。
(Silverfastはエプソン以外のスキャナーにも対応できます)
なんでこんなことをするのかという事ですが、Silverfastはネガ別の色作りのデータを持っていて、ネガポジ反転時にそれを適用することができます。そして、その色が高評価だったりします。またホコリ除去機能がエプソンのものより強力だったりします。

ざっくり言えば純正より細かい所に手が届く的な所でしょうか。
色に関して言えば、ここでもこの後ご覧頂けると思いますので、この先を見て頂ければと思います。

今回の条件

比較したフィルム

1 富士フイルムFUJICOLOR 100
2 Kodak EKTAR 100
3 Kodak ProImage 100
4 KODAK PORTRA 160
(今回はPortraもISO100として他のフィルムと同じ設定で撮影しています)
5 Lomography 100
6 MARIX 100D

撮影機材

別々のボディにそれぞれのフィルムを装填
ニコンFマウントボディがたくさんあるので、これらを使いました。
レンズは同じものを付け替えて1枚ずつ撮影しました。Fマウントは広い世代でレンズを使い回せるので便利ですね〜

使用レンズ 
AI NIKKOR 35mm F2
NIKKOR MICRO 55mm F3.5

現像条件

お店に現像を依頼、特段の指定などはしておりません。

Silverfastスキャン設定

・共通設定
アンシャープマスク:自動
露出は自動調整
iSRD有効
(iSRDはホコリ除去機能です)

・ネガポジ反転時のフィルム指定
FUJICOLOR 100: Fuji Superia 100
Ektar100: Kodak Ektar 100
Proimage100: Kodak ProImage 100
Portra160: Kodak Portra160
Lomo100: Kodak Gold 100
Marix100D: Kodak ProImage100

FUJICOLOR100, Lomo100, Marix100Dに関しては銘柄と一致する設定が無かったので、こちらで良さそうな物を選んでしまいました。
(フィルム指定を別の銘柄にすると結果も変わります)

フィルム比較

ここから、いよいよ比較になります。

前回のEpson Scan2の時と同じ順番でやりたいと思います。

まずは順光かつ影があるカットです。

Silverfast

フィルムによってだいぶ傾向が違いますね。

Fujiはマゼンタよりで、Portraはシアンよりでしょうか。

Ektarもシアンよりですがそこまでではなく、全体的にクリアな印象です。

Marixは緑かぶり気味ですね。

一方、こちらはEpson Scan2でデータ化したものです。

Epson Scan 2

印象が異なるものがあるようです。
Fuji, PortraあたりはSilverfastとの違いが見やすいでしょうか。

次は海のカットです。

Silverfast

この場合だとFuji, Ektar, Pro image, Lomoの4つは傾向が似ている気がします。ただ空の色の出方に違いが見えます。
残りのPortraとMarixの2つはシアン強め、Marixはさらに緑が乗っているように見えます。
とはいえ、Marixも全体として絵になっているように思います。

こちらがEpson Scan2のものですが、

Epson Scan 2

まずコントラストがだいぶ違いますね。
Silverfastはだいぶコントラストがしっかりです。
色も深い気がします。

Marixの緑被りを調整したものがこちらですが、
他のネガとの違いはほとんど無くなっていますね。

Silverfast, Marix編集あり

次も背景が海になっていますが、どうでしょうか。

Silverfast

全体的にパキッとしてコントラスト高めですね。
FujiとProimageは似ています。Fujiの方が若干あっさり目でしょうか。
Ektarは空がシアンよりで後ろの背景がだいぶくっきり出ているように見えます。
PortraとMarixはシアンと緑強め。

Marixの緑を少し抜いてみましたが、ここでも他のフィルムと似てきましたね。

Silverfast, Marix編集あり

下に示したのはEpson Scan2でデータ化したものですが、
Epsonだとだいぶあっさり。

Epson Scan 2, Marix編集あり

Silverfastの方がくっきりコントラスト。

次のカット、Epson Scan2では露出が少しオーバーになってしまっていましたが、Silverfastだと問題無い露出になっています。
Silverfastの方が適正露出に合わせこむ補正が強いのかもしれないですね。

Silverfast

どれもコントラストが高いですね。
影の部分がしっかり暗い。

ここでもPortraとMarixは似た傾向ですが、こうゆう写りも悪くないと思います。Fujiはこの中ではあっさり目に見えます。

こちらはEpson Scan2のものです。

Epson Scan 2


Silverfastの方がドラマチックに見えるくらいのコントラストと深い色に見えます。

次はカラーチャートです。
順光の条件です。

Silverfast

ここでも同じことを書きますが、
見ているディスプレイの種類や条件に影響されるので、もしカラーチャートがあれば、お手元のカラーチャートがあれば、そちらと見比べつつ読んでもらえると良いかもしれません。

こちらの比較では、まず赤の違いが目につきました。Ektarはだいぶ赤が明るくて、他のフィルムは暗いです。

全体的にはFuji, Ektar, Proimage, lomoの4つは似た傾向で、Portra, Marixが似たグループになっているでしょうか。Portra, Marixは色が深く見えますね。

Epson Scan2データ化はこちらですが、
Silverfastの方がだいぶシャドウ部が締まっていますね。

Epson Scan 2

Epsonの方がいわゆる眠い感じになっているのかもしれないですが、
シャドウ部をちゃんと暗くしてあげたらいいのかもしれません。

次は日陰でのカラーチャート比較です。

Silverfast

Ektarがだいぶ薄めですね。
ただ少し調整すれば、解消できそうに思います。
(Epson Scan2の時はFujiが薄い色の出方でした)

順光の場合と比べると発色が悪くなっていますが、
それでも結構頑張っているように思います。
この辺りはグレーの列を見ると分かるような気がします。
黒がどのくらい黒くなっているかに差が見えています。

こちらがEpson Scan2データ化になります。

Epson Scan 2

今までのものよりSilverfastとの差が少ない気がします。
光線条件によっては違いが出にくいのかもしれません

それでは次の比較です。

Silverfast

この作例だと、だいぶ差が少ないですね。
緑とピンクと白の違いが判別できればと思っていたのですが・・・
どちらかと言えば、Ektarはピンクの発色が良いでしょうか。

次は桜です。

Silverfast

Ektar発色良いですね〜
左列の3つはだいぶ似ている印象でしょうか。
後ろの青空の発色にも違いが見えると思います。

次は複数の色が分かる花の作例です。

Silverfast

紫の発色がだいぶ違いますね。
これはEpson Scan2とだいぶ似た雰囲気になっています。

Epson Scan 2

Silverfastの方がやはりシャドウが暗くなっていて、コントラストが高いですが、色の出方の傾向は似ているように思います。

以上、Silverfastを使用したISO100カラーネガフィルム比較でした。
Epson純正ソフトとの比較もよく確認できたのは無いでしょうか。
使ってみたいフィルム銘柄を見つかりましたか?それと同時にSilverfastとEpson純正ソフトとどちらを使うかというのも考えるきっかけになったかもしれません(Silverfastは有料ソフトですが)

終わりに

Epson純正ソフトで見られたフィルムの違いがSilverfastだと差が小さくなっていたり、別の違いが見れたり、自分でも面白かったです。
個人的はSilverfastの方が好みの絵を出してくれるなと再確認できました。


ただ、ネガポジ反転は他にもNegative Lab Proというソフトもありますよね・・・
別の機会に比較しようかな・・・

この沼に住む人
うた

カメラはデジタルからフィルムまでなんでもOK。
最近では中判デジタル機にフルサイズレンズ付けて遊んだり、軽さは正義と3Dプリンター製シノゴとバイテンを使ってます。

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