ミノルタの蛇腹カメラレンズ(Promar 75mm F3.5)を中判デジタルカメラで使ってみた

執筆者:うた

 ミノルタの蛇腹カメラに搭載されているレンズPromar 75mm f3.5を中判デジタル機で使ってみました。

 今回はセミミノルタのジャンクを入手しましたので、レンズを取り外して、なんとかデジタル機に付けれるようにしたわけです。

 デジタル機はHasselbladのX1D iiです。富士フイルムのGFXシリーズと同様にセンサーは44×33センサーになるので、フルサイズより若干、レンズのイメージサークルを生かして撮影できます。

 見た目としてはこんな感じです。

Promar 75mm F3.5実写

 さっそく実写です。

Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii

 こちらのレンズは75mm F3.5と蛇腹カメラとしては良くあるスペックになっています。レンズ構成としても3群4枚のテッサー型のようで、これも良く見るやつですね。

Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii
Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii

遠景だと絞っても解像感が不足している感じがありますが、等倍で見なければそんなに気にならないレベルですね。むしろ中距離から近距離が良く写るようです。なかなかの解像を見せてくれます。

Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii
Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii

 発色はかなりいい感じです。モノクロフィルム時代のレンズかなと思いきや、結構やるやつでした。

 あとレンズのどこにも書いてないですが、どうやら製作はあのPentaxの旭光学によるようです。旭光学も蛇腹用にレンズを供給していたのですね。

Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii
Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii

 逆光には弱いですね。盛大にフレアとゴーストが出てしまっています。嫌いではないですが。

Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii
Promar sII 75mm F3.5, Hasselblad X1Dii

終わりに

 かなり古いレンズですが、なかなかに健闘してくれました。特に発色がとても良かったと言えます。モノクロフィルムの時代かと思いきや、カラーでも使っていけるレンズです。旭光学の実力が出ているのでしょうか。

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