あなたのポケットにもCoolpix

執筆者:ほたまる

 今やスマホでも十二分の写真が撮れるようになりました。しかし残念ながらカメラに力を入れているスマホは大型な傾向にあります。ポケットにも入りにくい、何より重い。写真が撮れればいい、もっとラフに使えるカメラを。

 そんな風に模索していた自分がいました。写真を撮るという独立した目的を持つツールを。

 一昔前のコンデジ、それが僕の見つけた一つの解です。

 今回はNikonのCoolpix 4100をご紹介します。

脅威のコンパクトサイズ

 幅88mm、高さ65mm、厚み38mm。まさに手のひらサイズのカメラです。重さは実測値(単三電池×2、SDカード×1込み)で189g、重さもライトウェイト級です。

 画像サイズも4.0メガピクセルと今考えればコンパクトですね。

 当時のNikonの売り文句も

「メカは苦手。面倒なことは苦手。そんなあなたのために、カメラがここまでやさしくなりました。さあ、クールピクス4100で、今日からあなたがカメラマン。」

 ファミリー向けのエントリーであることがわかります。

 しかし実像式のズームファインダーがついていたり、センサーは1/2.5型の原色CCDだったりと満足感は素晴らしいものがあります。

 レンズは5.8-17.4mm 1:2.8-4.9。35mm換算で35mm-105mmです。

 あれ?そんなレンズ知っているぞ?

 35mm判でこの焦点距離をカバーするとなるとこの大きさ。もちろん単純比較はできませんが^^;

小さいみかんは甘いというが・・・

 小さいみかんの方が詰まっている感じがして甘いですよね。このカメラもそんな感じがします。

 これが手のひらサイズじゃなかったら別になんたってことはないんですけど、手のひらに凝縮されたギミック感ってのがたまらないです。期待値以上の美味しさが味わえます。

・どのポケットにも入って持ち運びが楽

・実像式のズームファインダーの撮っている感が良い

・35mm換算で35mmf/2.8スタートの利便性

・程よい湾曲とノイズ感

・右手だけで操作が完結、イージーな感じ

上記のポイントがかなりいい感じです。カメラで写真撮っているんだぜ!っていう満足感はたまらないです。日常に気軽にカメラを持ち込みたい人には最高です。

 すごくラフな気持ちで撮った作例をどうぞ

(5.8mmf/5.6)「WBもいい感じ、パンフォーカス気味でいい」
(5.8mmf/2.8)「WBは赤寄り、真ん中を中心に歪むのがよくわかる」
(5.8mmf/2.8)「黄色っぽい色だがわりかし忠実。開放でこれだけ写れば合格点」
(5.8mmf/2.8)「淡い感じにいい感じの歪み、素直すぎないところが楽しい」
(5.8mmf/2.8)「外の露出に釣られないか心配だったシーン。外さず決めてくれた」
(5.8mmf/2.8)「色再現はほぼ見た目と一緒、歪みも気にならない素直な一枚」
(5.8mmf/2.8)「ブレブレな一枚。色と艶感が好きです」
(9.1mmf/3.4)「これも露出がどう来るか気になって撮った一枚。変に転ばずいい感じだと思います」
(5.8mmf/5.6)「雪上ではどんな色を出すか?若干赤みのかかった色でした」
(5.8mmf/2.8)「接写も意外といけるみたいです」

気をつけないといけないところ

・SDカードは今の所2GBまで認識している状況です(公式では1GBまで)

・寒いところは致命的にダメです

・やはり手ブレしやすい

 個人的に感じた不満点はこの3点です!

まとめ

 スマホは綺麗で便利で共有もすぐできる、便利な道具です。ただ個人的には、性能がそれ以下でもカメラという独立した目的を持つツールを使うことに僕は意義があるなーと感じました。個人的な意識の違いだと思うんですけど、やっぱり楽しい、すごく。

 写真を撮るという気持ちを作ることも大事なのかなっていう気づきを得ることができました。
毎日写真を撮るための道具も持ち運べる。そんなCoolpix4100をあなたの手元にも。

 あなたのポケットにも常備してみてください。

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